10月8日は「木材利用促進の日」

10月は「木材利用促進月間」

◆「木」=「十」+「八」木材への関心を

漢字の「木」という字が「十」と「八」に分解できることにちなみ、10月8日は「木材利用促進の日」、10月は「木材利用促進月間」と今年から法律で定められました。今月は、私たちにとって身近な存在である木材や森林について考えます。

◆広がっています木材の利用

木材は、断熱性が高く、湿度を調整する機能やリラックス効果などに優れており、人にやさしい素材で主に住宅や家具などに使われています。

今年開催された「東京2020オリンピック・パラリンピックの選手村ビレッジプラザ」の建物では、市有林を含む耳川流域産材が使用されるなど、木材利用の促進が図られました。

また、市民が集う憩いの場でもある市役所庁舎は、木の香りがただよう温かい空間となっており、市民に親しまれています。

◆木材の利用で資源循環を促進

森林は、(1)土砂災害から守る(2)水を蓄える(3)地球温暖化を防ぐ(4)さまざまな生物を守る(5)木材を供給するなどといった多面的機能によって、私たちの生活や経済にさまざまな恩恵をもたらしてくれます。

森林資源を木材として使うことは「伐って、使って、植える」という資源を循環させることにつながり、森林の多面的機能を維持するうえでとても大切です。

◆森林の適切な管理が求められます

市では、伐採や造林をさらに促進するために、森林の手入れが行き届いていない人工林を、市が仲介役となって森林所有者と林業経営者をつなぐ「森林経営管理制度」を運用して、適切な経営管理を進めています。

また今年度からは、間伐作業などに必要な森林作業道の整備や改良に対する支援を始めました。

なお、伐採するには「伐採届」が必要です。

◆資源循環型林業のイメージ

◇伐って、使って、植える(図は本紙P3参照)

◇多面的機能の維持

(1)土砂災害から守る

(2)水を蓄える

(3)地球温暖化を防ぐ

(4)さまざまな生物を守る

(5)木材を供給するなど

◆森林経営管理制度

・森林所有者「自分ではもう管理できないなぁ」

・日向市「森林の管理をどう考えているか調べてみよう」

日向市→((1)意向を調査(※))→森林所有者

日向市←((2)経営管理を委託)←森林所有者

日向市→(経営管理を再委託)→林業経営に適した森林→意欲と能力のある林業経営者

日向市→(経営管理を再委託)→林業経営に適さない森林→日向市自らが管理

※現在は、寺迫区と福瀬区でモデル的に意向調査を実施(順次、拡大予定)

◆日向市の森林ってどうなってるの?

本市の森林は、戦後造成されたスギやヒノキなどの人工林のうち、8齢級(41年生)以上となるものが全体の70%を超えるなど、本格的な利用期を迎えています。

・市の面積に占める森林面積の割合およそ76%

・森林面積に占める民有林の割合およそ92%

・民有林面積に占める人工林の割合およそ55%

※民有林…国が所有する国有林以外の森林

※人工林…スギ・ヒノキなど植樹をしたり、種をまいたりして作った森林

◆「木育(もくいく)」を通して木の魅力を広めます

日向高校フロンティア科の2年生の皆さんは、課題型学習の研究課題として、「日向市の森林・林業・木材産業の魅力発信」について研究しています。その一環として「木育」にも取り組んでいます。

11月には、市内小学生親子と一緒に「木育キット」を使ってイスを作る木工教室を開催する予定です。